元々シュールな映画を手掛けていた北田監督だが、2011年に起きた福島原発事故における数百万以上の動物置き去り事件を発端に、ドキュメンタリー映画制作に転身。約10年間、使命感だけを頼りに動物福祉問題を取材し続けてきた。その結果、シュールな映画から180度方向転換し、社会派ドキュメンタリー映画を4本残している。
そんな北田監督が原点回帰を切望し、満を持して制作した本作は、社会的な問題とホラーテイストという相反するベクトルを合体させ、今までにない全く新しいJホラー映画を誕生させた。
【ストーリー】
たった一人でモンスター映画を制作している男・賢治は、ある日、町を彷徨っていた9歳の少女・樹梨杏と出会う。やがて二人は親しくなるが、どうやら少女は学校にも通っていないらしい事実をつかむ。さらに、極度の精神疾患を患った母親から虐待を受けていることも判明。賢治は、思い悩んだ末に監視用の犬型のおもちゃを少女に手渡し、母親から虐げられたときは録画スイッチ を入れて撮影するように言い聞かせる。後日、樹梨杏から受け取った犬のおもちゃには、目を覆うほどの衝撃的な映像が残されていた。
また、初日6/4はスペシャルイベントを開催、北田監督のデビュー作で、その過激な描写の数々から、2003年の公開から長らく封印されていたカルト傑作『イヌ』を35ミリオリジナルプリントで特別併映。
上映後には北田直俊監督をゲストにお迎えして、その特異な作品気質などについてタップリお話を伺います。
https://cinema1900.wixsite.com/home/monster
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