よぼしおや実行委員会は、6月14日(日)、石川県・能登島にて、体験型イベント「ありがとう通貨で生きる in 能登島 〜よぼしおやプロジェクト〜」を開催しました。
本イベントは、「ありがとうを通貨にする」というユニークなテーマを入口に、能登島に根づく“よぼしおや”のような、人と人が支え合う関係性を体感するイベントです。
当日は、地域の協力者の畑での農作業、かまどで炊いた能登米のおにぎりと豚汁、魚捌き、透明度の高い海での自然体験、プラ板を使った「ありがとう通貨」作りなどを実施。観光地を巡るのではなく、能登島で暮らす人たちの日常に少しだけ加わるような一日となりました。
参加者からは、「終わるころには、初対面だった皆さんとも、まるで親戚のような間柄になれた」「新しく、実家ができたような気持ちになった」といった声が寄せられました。
今回のイベントで参加者の心に強く残ったのは、お金では買えない“人とのつながり”でした。初対面だった人同士が食卓を囲み、手を動かし、困ったときには自然に助け合う。能登島で過ごした時間は、参加者にとって“もうひとつの帰る場所”のような体験となりました。
【開催の背景】
近年、便利さや効率化が進む一方で、人と人との関係性が希薄になり、日常の中で「誰かに頼る」「誰かと一緒に食卓を囲む」「地域の人と自然に関わる」といった機会は少なくなっています。
また、仕事や生活に追われる中で、心身を休める時間や、自分の居場所を感じられる場所を求める人も増えています。
石川県・能登島には、血縁を超えて“親戚のように支え合う関係性”を表す「よぼしおや」という文化があります。
本イベントでは、この「よぼしおや」の考え方をもとに、観光や体験だけでは終わらない、人と人、人と地域が自然につながる時間をつくることを目指しました。
【当日の様子】
畑、食卓、海、魚捌き。能登島の暮らしに参加する中で、初対面同士が自然につながる時間に
今回のイベントで大切にしたのは、観光地を巡ることではなく、能登島で暮らす人たちの日常に少しだけ加わるような体験です。
午前中に訪れたのは、地域の協力者の方の畑。
きゅうり、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、とうもろこし、玉ねぎ、ブロッコリー、オクラ、みょうが、よもぎなど、季節ごとにさまざまな野菜や植物が育てられています。
参加者は、畑で育てている野菜について紹介を受けた後、堆肥集めや土壌づくりに挑戦しました。
当初はじゃがいもの収穫も予定していましたが、前日にイノシシによって畑が荒らされ、収穫は叶わない状況に。それでも、きゅうりを収穫することができ、参加者は自然の恵みだけでなく、農作物を育てる難しさや、自然と向き合う暮らしのリアルにもふれる時間となりました。
作業を終えてえのめ荘に戻ると、待っていたのは、かまどで炊いた能登のお米で作ったおにぎりと、具だくさんの豚汁。
同じ食卓を囲むうちに、初対面同士だった参加者の間にも、少しずつ自然な会話が生まれていきます。
午後は、おもち作り、魚捌き、プラ板を使った「ありがとう通貨」作りへ。
魚捌き体験では、女将の指導のもと、参加者が実際に魚を捌きました。普段は切り身で目にすることが多い魚を、自分の手で捌くことで、命をいただくことや、食べ物が食卓に届くまでの過程を体感する機会となりました。
その後は、透明度の高い美しい海へ。
貝殻拾いや海辺遊びを楽しみながら、子どもも大人も、能登島の自然に身をゆだねる時間を過ごしました。
夕食は、女将特製のカレーライス。
畑で土にふれ、かまどで炊いたご飯を食べ、魚を捌き、海で遊ぶ。特別な演出ではなく、能登島の暮らしに根ざした一つひとつの体験が、参加者同士の距離を自然に近づけていきました。
この日、参加者が持ち帰ったのは、単なる体験の思い出だけではありません。
食卓を囲み、手を動かし、困ったときには助け合う中で生まれた、人とのつながりそのものでした。
【参加者の声】
イベント後、参加者からは、人との関係性や自分自身の感覚に変化があったという声が寄せられました。
「皆さんで囲んで食べたお昼ご飯のおにぎりと豚汁、夕飯のカレーライスが印象に残っています。色んな方々と交流をしながら、えのめ荘の皆さんが振舞ってくれた食事がとても美味しく、明日からまた頑張ろうと思える時間でした」
「終わるころには、初対面だった皆さんとも、まるで親戚のような間柄になれたことで、新しく、実家ができたような気持ちがありました」
「人のつながりの大切さみたいなものを実感しました」
「すごく能登島や出会った人に愛着が湧きました。またぜひ来たいと思いました」
また、予定されたプログラムだけではなく、予期せぬ出来事の中でも、人が人を自然に支える関係性が生まれたことは、今回のイベントを象徴する場面となりました。
■「ありがとう通貨」から見えてきた、人とのつながりの価値
本イベントでは、「ありがとうが通貨になる」というコンセプトを掲げました。
イベントを通じて見えてきたのは、「ありがとう」を単なる交換手段として捉えるのではなく、人が関わり、支え合うことで生まれる価値そのものです。
お金で支払う・受け取る関係ではなく、誰かのために動き、誰かに助けられ、「ありがとう」と言い合える関係性。
それこそが、能登島に根づく「よぼしおや」の文化と重なる体験となりました。
参加者の声からも、「ありがとう通貨」という言葉そのもの以上に、人との関わりや支え合いの実感が強く残っていたことがうかがえます。
■「つながりは、最高の予防になる」
よぼしおや実行委員会では、「よぼしおや × 予防しようや」をテーマに、人と人がつながることで、暮らしの中にあるさまざまな不安やリスクを未然に防ぐ活動を進めています。
人と人がつながることは、孤独の予防になります。
一緒に食べ、体を動かすことは、健康の予防になります。
地域の人と顔の見える関係をつくることは、防災や見守りの予防になります。
文化や暮らしを次の世代へ伝えることは、地域の未来を守る予防になります。
今回のイベントは、その第一歩として、人と人が自然につながり、支え合う関係性を体験する場となりました。
【こんな人に届けたいイベントへ】
参加者からは、このイベントをすすめたい人として、次のような声が寄せられました。
「都会で仕事に疲れている人、友達を作りたい人、面白い人達に出会いたい人、自然が好きな人」
「なんとなく就職する人や、土日のために働く人」
「日々息つく暇もなく働いている人。正体の分からない何かに焦り生きている人」
これらの声から、本イベントは単なる観光イベントや体験イベントではなく、日常から少し離れ、人とのつながりや自分の居場所を見つめ直す時間として受け取られていたことがうかがえます。
【主催者コメント】
よぼしおや実行委員会は、今回のイベントについて次のようにコメントしています。
「当初は“ありがとうを通貨にする”というコンセプトで企画したイベントでしたが、実際に参加者の皆さんの声を聞く中で、より強く残ったのは、人とのつながりや、まるで親戚のような関係性だったと感じています。
能登島にある“よぼしおや”の文化は、血縁だけではないつながりの中で人を支え合う考え方です。今回のイベントでは、畑で土にふれること、食事を囲むこと、海で遊ぶこと、魚を自分の手で捌くこと、地域の方々と関わることを通じて、その感覚を少しでも体験していただけたのではないかと思います。
これからは“よぼしおや × 予防しようや”の考え方を大切にしながら、人とのつながりが、孤独や不安、地域課題を予防していく場づくりに取り組んでいきます。」
【今後の展望】
今回のイベントでは、参加者がその場限りで帰るのではなく、能登島との新しい関わりも生まれました。
参加者の中には、イベント終了後に「2週間後にまた畑の手伝いに来る」と地域の方と約束して帰った人もいます。
能登島で出会った人や場所に愛着を持ち、再び足を運ぼうとする参加者が生まれたことは、地域と継続的に関わる“関係人口”の広がりにもつながるものです。
よぼしおや実行委員会では、今後もえのめ荘を拠点に、能登島の自然や地域の人々との関わりを大切にしながら、人と人、人と地域のつながりを育む場づくりを続けていきます。
次回開催は、夏季に予定しています。
今後は、「ありがとう通貨」というコンセプトを残しながらも、より「よぼしおや」や「人とのつながり」に焦点を当てたプログラムづくりを進めていきます。詳細が決まり次第、公式SNS等でお知らせします。
【開催概要】
イベント名:ありがとう通貨で生きる in 能登島〜よぼしおやプロジェクト〜
開催日:6月14日(日)
開催場所:石川県・能登島 えのめ荘周辺
内容:
・参加者同士の交流
・地域の方々との交流
・畑での堆肥集め、土壌づくり体験、野菜の収穫
・かまどで炊いた能登米のおにぎり、豚汁の昼食
・おもち作り
・プラ板を使った「ありがとう通貨」作り
・海辺での自然体験
・魚捌き体験
・女将特製カレーライスの夕食
参加人数:33名
主催:よぼしおや実行委員会
構成メンバー:有限会社島の宿えのめ荘、NPO法人Goldenship、NPO法人わくラボいしかわ、株式会社藩才
【よぼしおや実行委員会について】
よぼしおや実行委員会は、能登島に根づく「よぼしおや」の文化を未来へつなぎ、人と人、人と地域、人と未来をつなぐ拠点づくりに取り組む団体です。
「つながりは、最高の予防になる。」を合言葉に、交流・居場所づくり、食や農の体験、健康・予防活動、学び・教育、防災・インフラ予防、地域文化の継承など、さまざまな活動を展開していきます。
【メディア関係者向け情報】
本イベントに関する写真素材、当日の様子、主催者インタビュー、参加者の声などについて、必要に応じて提供可能です。
特に、以下のような切り口での取材が可能です。
・能登島に根づく「よぼしおや」の文化
・人と人が自然につながる居場所づくり
・畑、食卓、海、魚捌きを通じた体験型イベント
・地域の人と参加者が交流する場づくり
・「つながりは、最高の予防になる」をテーマにした今後の活動
・夏季に予定している次回開催に向けた取り組み
取材・掲載をご希望の方は、下記までお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
よぼしおや実行委員会
広報担当:NPO法人わくラボいしかわ
電話:090 8090 2597
メール:wakulaboishikawa@gmail.com
SNS:https://www.instagram.com/wakulabo_ishikawa?igsh=MWtha2l2dWZnZ2tjNw==
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