エージェントに読ませる指示ファイルを、人が1つずつ開いて直す作業がある。リポジトリを増やすたびに同じ内容を貼り、半年後にどれか1つを直し、残りは古いまま置き去りになる。この手作業そのものを消すことを設計の起点に置いた untactit は2026年08月17日、その前提となる実測記録をまとめた技術ブログを、日本語・英語・簡体中文・繁體中文・韓国語の5言語で公開した。
公開した記事は4本。中心は、開発者1人のノートPC 1台を走査した実測である。エージェントが読む指示ファイル AGENTS.md はディスク上に111個あり、中身をハッシュで突き合わせると19種類しかなかった。CLAUDE.md は38個に対して19種類、エージェントスキルの SKILL.md は3,073個に対して887種類。同じ内容の写しが積み上がり、どれが最新かを機械で判別できない状態が、特殊な環境ではなく通常の開発環境で成立している。
残りの記事は、1つの正本から各ツール向け設定ファイルを生成する方式が破綻する条件、および Claude Code・Codex CLI・GitHub Copilot・Cursor・Windsurf・Gemini CLI・opencode がそれぞれ読み込むパスの一覧を扱う。
計測に用いたスクリプト agent-drift は、MIT ライセンスのオープンソースとして公開している。単一ファイルの Python スクリプトで、依存関係はない。ツリーを走査し、各エージェントが読む指示ファイルを集め、内容のハッシュで突き合わせ、食い違っている箇所を出力する。修正機能は持たない。現状を数値として出すことに用途を限定している。
untactit の製品自体は公開前である。今回公開したのは技術ブログとオープンソースのスクリプトであり、製品の提供開始時期は未定である。
技術ブログ: https://untactit.com/ja/blog
お問い合わせ: ir@untactit.com
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